Project Story より快適に、
スマート空港へ。
記憶に、カタチ
残る仕事

チェックインカウンターから搭乗ゲートに至るまでのデザイン、
システムを一新すると共に、デジタル端末の活用によって
ヒューマンサービスを強化し、スムーズで快適な空港を目指す
「JAL SMART AIRPORT」プロジェクト。
その第1弾である羽田空港国内線での工事に携わった
JALファシリティーズのメンバーが、プロジェクトを振り返ります。

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新卒採用 キャリア採用

Project 羽田空港JALカウンター
リニューアル工事
プロジェクトストーリー

Prologue 搭乗するお客さまの利便性や
快適性を追求した大規模改修工事

2020年、羽田空港国内線において、日本航空のチェックインカウンターから搭乗ゲートに至るまでのデザインやシステムが、大規模改修工事を終えて新たに生まれ変わりました。
東京オリンピック・パラリンピック2020開催に向けて、2018年9月から始動した「JAL SMART AIRPORT」プロジェクト。
チェックイン、手荷物の預け入れ、保安検査場において先進テクノロジーの導入により、搭乗手続きにかかる時間を短縮し、快適でスムーズな搭乗を実現。また、カウンターデザインを日本の文化・伝統を感じられるデザインに刷新することで、「日本らしさ」を発信するといったJALらしい思想を盛り込むなど、「JALの空港サービスにおける、将来の10年間が決まる」と評されるほどシンボリックな挑戦となった大規模な改修工事プロジェクトでした。
JALファシリティーズは、羽田空港国内線および国内基幹空港(新千歳空港・伊丹空港・福岡空港・那覇空港)において、チェックインカウンターの全面改修・カウンターバックオフィスの改修工事の設計監理・施工管理を担当しました。

Story01 お客さまの「想い」を具現化する、
改修工事プロジェクトの推進役

このプロジェクトで、JALファシリティーズはどのような業務を行ったのでしょうか?皆さんの役割と合わせて教えてください。

小柳 伸裕

小柳 伸裕

私は、JALファシリティーズから日本航空へ出向しており、発注者側(日本航空側)の施設企画部の立場として、企画段階から着工後の工事期間、完成後の引き渡しまで、日本航空内の各部署や空港運営会社、関係省庁、施工会社とのさまざまな調整業務に携わりました。

大槻 達史

大槻 達史

私は、岡本と共に全体のプロジェクトマネジメントを担当しました。
発注者である日本航空と今回のデザインを担当したデザイナーとの間に入り、双方の想いを吸い上げ、調整してまとめる役割です。
また、実際に工事を施工するにあたり協力会社へ発注などを行いました。

岡本 直隆

岡本 直隆

大槻と一緒に、プロジェクトマネジメントを担当しました。
着工前の準備期間では、日本航空側との調整のほか、関係省庁への届け出なども必要です。
工事部へスムーズにバトンが渡せるよう施工前準備を進め、工事完了までプロジェクト管理を行いました。

鈴木 泰成

鈴木 泰成

私は、工事全体を統括する役割を担いました。
羽田空港のチェックインカウンターは通常営業を続ける中、部分的に少しずつ改修工事を進めていかなければなりません。
また、当社だけでなく他施工会社も当プロジェクトに関わっており、いくつもの工事工程が錯綜する現場での緻密な工程管理の調整などを行っていました。

嶽 奈士斗

嶽 奈士斗

私は、当プロジェクトの施工管理を担当していました。
工事を円滑に進めるために、協力業者の方々と緻密な打ち合わせを行い、現場全体をまとめるのが私の大きな業務でした。
着工後、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、製品や部品の納入の遅れといったトラブルが相次ぎ、結果的に当初の予定より工期が伸びることになりましたが、無事に工事を終えることができました。

Story02 全員が同じ目的に向かい、
コロナ禍の事態を乗り越えた

ちょうどコロナ禍の工事となり、大変なことも多かったのではないでしょうか?

小柳 伸裕

小柳 伸裕

昼間にカウンターの通常営業を続けつつ、部分的に改修工事を進めるのは大変です。しかも、カウンター営業が終わる夜間から早朝まではシステムなども止めて工事ができますが、翌朝5時には工事を終えてシステムを起動しなければなりません。
2段階の調整が必要で、難易度が高い工事です。
そこへ、さらに新型コロナウイルスの影響が重なりました。
当プロジェクトでは、搭乗するお客さま自身で手荷物預けができる「Self Baggage Drop(自動手荷物預け機)」を海外から船便で取り寄せることになっていたのですが、予定の期日に届かず、次の工程を進められないといった事態も発生しました。

鈴木 泰成

鈴木 泰成

新型コロナウイルス流行に伴い製品や部品の納期遅れが生じることで工程が固まりませんでした。
予定していた工程、施工方法を変えるだけでなく、日本航空側の運用方法を変更いただくこともありました。
例えば、第1フェーズ完了時は当初の予定の半分だけ先に引き渡すなど、日本航空側にも理解していただき、臨機応変に対応しました。

嶽 奈士斗

嶽 奈士斗

現場は、とにかく調整の連続。次の工事で使用するものが予定通りに入荷しないので、 事前の段取り通りには進められませんでした。
いつ届くかわからない状態で、協力業者をいつまでも待たせておくわけにもいきません。
工程の順序を変更するなど、日本航空側と現場との調整をしながら工事を進めました。

大槻 達史

大槻 達史

「JAL SMART AIRPORT」プロジェクト自体が、大規模でエポックメイクな案件です。コロナ禍で世界中が混乱し不安な中でのプロジェクト進行は、今までに経験のないことの連続でプレッシャーも大きかったですね。
日本航空側と現場、日本航空側とデザイナー、現場とデザイナーの間に立って、それぞれの想いの板挟みにあいながらも、リニューアルする施設にとって何が一番いいことなのかを考えて、各者間を調整して進めていくことができました。

岡本 直隆

岡本 直隆

ステークホルダーが多い案件でしたよね。発注側の日本航空の中にも、企画の方もいれば現場(空港)で働く方もいます。工事担当者やデザイナーなど、リモート会議の参加者は何十人もいました。我々はその会議で司会を行っていましたが、現場では何が起こっていて、何が問題なのかを全員に理解してもらうのは大変でした。
結局、プロジェクト関係者全員が考えていたことは、プロジェクトの成功です。
お客さまが快適に使えるカウンターにしたい、納得のいくカウンターデザインにしたい、東京オリンピックに向けて万全の準備をしたい、といった同じベクトルを向いてそれぞれが業務にあたっているんだなと感じました。

Story03 貴重な体験や多くの苦労は、
それぞれのステップアップにつながる

今回のプロジェクトについての感想をお聞かせください。

小柳 伸裕

小柳 伸裕

自分が関わった案件が、実際にカタチになって多くのお客さまに安心・安全に使っていただけることは感慨深いです。今回のプロジェクトは、工事関係者だけではなく、空港運用に携わるスタッフなど、様々な関係者と共に造りあげました。工事や施設以外の知見を深め、人脈が広がり、ノウハウが蓄積する事で自身のステップアップに繋がっていると感じています。

大槻 達史

大槻 達史

JALファシリティーズにとっても、日本航空にとっても、スマートエアポート化は初めての試み。
羽田空港での経験を糧に、その後の国内基幹空港への展開に繋がりました。
また、今までに誰も経験がないコロナ禍といった状況下、かつ、想いを具現化するという生みの苦しみがありましたが、そのような苦しい状況下でも試行錯誤し、工事部門がカタチにしてくれて、ほっとしました。

鈴木 泰成

鈴木 泰成

チェックインカウンターの大規模なフルモデルチェンジは久しぶり。その案件に携われたのは、非常にうれしく思っています。当社の経営理念には「JALグループの施設について、責任を担う会社となる」ことを掲げています。このプロジェクトは、まさにそれを実現した案件でした。

岡本 直隆

岡本 直隆

前回の大規模改修は2011年であり、私はそのプロジェクトにも携わりました。
それから10年を経て、テクノロジーは進化してはいるものの、本当に実現できるか不安な思いがありました。
完成してデザイナーの方と「本当にできましたね」と話をした際、当初のことを思い返して感慨深かったことを覚えています。
このような大きなプロジェクトに携われたことはすごくうれしいですね。

嶽 奈士斗

嶽 奈士斗

日本航空のプロジェクトに携わるとひときわ達成感があり、「自分もJALグループの仲間なんだ」という実感が味わえると感じています。これは、ほかのゼネコン企業などでは感じられない、当社独自のものだと思います。苦労は多かったですが、自分自身の成長につながるいい体験ができました。

Epilogue 多くの方が利用する空港で「カタチに残る仕事」ができる

実際に空港で「JAL SMART AIRPORT」を体験した方もいらっしゃるでしょう。
今回の座談会の中で、「カタチに残る仕事」という言葉が何度も聞かれました。空港は、多くの人が訪れる場所で、チェックインカウンターは誰もが利用します。家族や友人も利用するでしょう。利用する人が快適に、スムーズに、笑顔で搭乗する姿を想い描き、同じベクトルで臨んだプロジェクトをご紹介しました。
JALファシリティーズが関わるプロジェクトは、その他にもやりがいを感じられるものが多数あります。あなたも私たちと一緒に、「カタチに残る仕事」をしてみませんか。

Data

発注
日本航空株式会社
住所
東京都大田区
工期
2019年8月 - 2020年10月
用途
空港(カウンター、オフィス、ベルトコンベア)
施工面積
計2863.6㎡
・カウンター 1695.6㎡
・オフィス(監査室含む) 1168㎡

Member

小柳 伸裕

小柳 伸裕

現:日本航空 施設企画部(出向)
当時:日本航空 航空機材・施設調達部(出向)

大槻 達史

大槻 達史

現:営業企画部
当時:営業企画部

岡本 直隆

岡本 直隆

現:千歳営業所工事部
当時:営業企画部

鈴木 泰成

鈴木 泰成

現:安全・教育部
当時:東京支店工事

嶽 奈士斗

嶽 奈士斗

現:千歳営業所工事部
当時:東京支店工事部

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